歯科金属アレルギーとは?症状と金属アレルギーの方への鍼灸治療


神楽坂鍼灸サロン アンヴレ 鍼灸師の愛です。

今年の1月頃から、目や口の周り、首、胸、背中などに皮膚炎ができはじめました。

「新しいランニングウェアの素材に反応しているのか…」
「化粧品が合わなくなったのかな…」

いろいろ原因を考え対処し、皮膚科も受診して生活にも気をつけていたのですが、落ち着いたり酷くなったりを繰り返して、なかなか治りませんでした。

いろいろ検査を行い原因をつきとめ、私の皮膚炎は「歯科金属アレルギー」の症状だったとわかりました。
今まで金属でかぶれや不調を自覚したことがなく、金属アレルギーとはビックリ😲❕

勉強になったので、歯科金属アレルギーについてのご報告と、金属アレルギーをお持ちの方への鍼灸治療についてご説明します📔✨

 

2020年4月22日に追加の記事をUPしました。
歯科金属アレルギーの追加報告|ホルモンバランスと肌の関係・自分でできる改善法

こちらも参考にしていただけたら幸いです。

 

金属アレルギーとは

金属アレルギーとは、金属に接触している皮膚に、痒みや発赤など炎症を生ずるもので、症状により金属と接していない他の部位にも発症することがあります。
金属自体がアレルゲンではなく、肌に触れる金属が汗や体液などと反応し、金属部分から溶け出した金属イオンが、体内のたんぱく質と結合して、アレルゲンとなる物質に変化します。

 

歯科金属アレルギーとは

歯科金属アレルギーとは、口腔内にある詰め物などの金属から金属イオンが溶け出し、体内でアレルゲンとなって様々な不調を引き起こす症状です。
主な症状は、口内炎や手足の皮膚炎が多いようですが、溶け出した金属イオンが体に蓄積されることで、アトピー性皮膚炎、脱毛症、頭痛、だるさなど、全身の症状に繋がる場合もあるそうです。


私の場合、昨年の11月に歯列矯正を始め、上の歯の一部に金属の矯正器具をつけました。
今思うとその頃から、瞼や顔に時々赤みがでるようになりました。
おかしいなと思い始めたのは今年の1月頃からで、首、瞼、みぞおち、背中など、いたるところの皮膚が炎症を起こすようになりました。

歯科金属アレルギーを疑い、矯正の装置(金属)をひとつ外していただくと、治らなかった皮膚の炎症がいっきに改善されました。

歯列矯正の途中で金属アレルギーの症状がでるのは、銀歯がある方が多いそうです。
私も銀歯が残っているので、器具がついたことで、体の中で対応できる閾値を超えてしまったのですね(/_;)

 

金属アレルギーの検査法「金属パッチテスト」

歯列矯正を続けるにあたり、金属を特定して対応を考えるために、金属アレルギーの検査を受けにいきました。

金属アレルギーかは歯科や皮膚科で検査できます。私は都内のアレルギー専門の皮膚科を受診しました。

パッチテストは保険が適応される検査です。
初回は1,930円。再診は380円でした。

検査日程は初日、3日後、4日後、7日後の4日間。
初日~3日目の受診までは、入浴や洗髪はNG。
(美容室での洗髪や下半身のシャワーなど、パッチテストの場所が濡れなければOK)

検査中は汗をかかないよう心がけ、運動なども控えるようにします。

金属パッチテストのリスク

アレルゲンの物質を皮膚に貼って人工的にアレルギー反応を起こさせて検査するので、今は治まっている皮膚炎がぶり返したり、アレルギーでは無かった金属へのアレルギー反応が現れるようなことがあると説明を受けました。


 

初診日は問診した後、背中に試薬を含ませた18種類のパッチを貼りました。
(17種類の金属と比較用の水のみのパッチ)

その日の夜から1ヵ所(右から2列目の下から2番目<亜鉛>)が凄く痛痒くなり、見た目にも赤くなっているのがわかりました(/_;)
また、痒みや赤みが引いていた首や顔などの皮膚炎が少しぶり返しました。

2回目の受診でパッチを外し確認します。
やはり亜鉛の場所が赤く炎症していました。
他の金属は陰性でした。

3回目の受診は医師が目視で確認のみ。亜鉛以外は陰性です。
4回目の受診では、スズも陽性反応が現れ、「塩化亜鉛と塩化第二スズアレルギー」と診断されました。

亜鉛の感染源や亜鉛が含まれる代表的な食品
・歯科用セメント、歯科金属、化粧品、医薬品、サプリメント、顔料(茶、緑、青、紫)など
・玄米、豆類全て、海苔、牡蠣、カニ、タコ、香辛料全て、日本茶、チョコレート、レバー、牛肉、卵黄など

スズの感染源
・歯科用材、顔料(赤、茶、黄)、医薬品、衣類、歯磨き粉など

亜鉛は体に必要なミネラルで、食事などにも多く含まれているので、どう気をつけたらよいか看護師さんに質問すると、私の場合は、「そこまで極端に気にしなくていいですよ。気をつけるのが大変ですから!」とアドバイスをもらいました。

完全には治っていないので酷くならないように、今は少しだけ化粧品や食事に気をつけています。

歯列矯正は矯正器具の素材を変えれば続けられるそうです😊✨

 

金属アレルギーの方への鍼灸治療

金属アレルギーでも鍼治療は受けられますか?とご質問をいただくことがあります。
基本的に、金属アレルギーの方でも、鍼治療はお受けいただけます。
過去14年の経験では、問題なくお受けいただきました。

金属アレルギーのお客様には、お一人お一人のご体質に合わせ、鍼の種類、本数、皮膚に触れさせる時間を調整してご対応しております。

当サロンで使用している鍼は、他の金属に比べてアレルギーを起こしにくいステンレス製です。
「ステンレス」という金属と勘違いされやすいですが、ステンレスは鉄、クロム、ニッケルなどが含まれた合金で、金属の配合により、他の金属よりも錆びにくく、イオン化しにくい(金属から金属イオンとして出にくい)特徴があります。

鍼の太さは0.1mm~0.14mmと髪の毛ほどの細さで、皮膚との接触面積が狭く、皮膚に触れさせるのも短時間の為、アレルギー反応を起こされる方はほとんどいらっしゃいません。

ただ、ご体質によりますので、「アレルギー反応が100%でない!!」とはお応えいたしかねます 。
また、鍼治療にご不安がある場合、無理に鍼治療をおすすめすることはいたしません。
喜んでいただきたいのに、万が一ガッカリすることがあったら、とても悲しいからです…… 😥 

金属アレルギーをお持ちの場合、ご予約時にお知らせください。
施術内容をご説明させていただき、安心していただいてから施術に入らせていただきます。

アンヴレではお灸治療や、お顔と体を整えるマッサージにも力を入れています。
鍼以外の治療でも、美容と健康のお悩みにご対応させていただきますのでご安心ください。


鍼灸治療は肝臓や腎臓などの解毒・代謝機能や、自己免疫力を高める効果があり、様々なアレルギー症状にお悩みの方にも対応しています😊

今回の私の症状に対しても鍼灸治療を続けていました。
鍼灸治療でアレルギー症状がでることはなく、口腔内の金属の状況は変わらないのに、治療後3日目からだんだんと皮膚の症状が落ち着き、その後2週間ほどは悪化することがありませんでした。

鍼灸治療と同時に、食事療法も勉強して実践しました✨

不調や対応を経験し、いろいろ治療の研究もできて、とてもいい勉強になりました✒

最後までお読みくださりありがとうございます。
今日も素敵な一日になりますように☘

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