東洋医学で体質改善|体質チェック&セルフケア


ブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は「ゆる痩せ」でご質問が多かった、タイプ別の特徴について詳しくお伝えします。

いちばん多かったのが、「色々なタイプにチェックがつくのですが、私はどのタイプでしょうか?」という質問です。

複数にチェックが多くなると迷ってしまいますね。

ゆる痩せではこちらの4タイプにわけました。
気虚(ききょ)」「気滞(きたい)」「血瘀(けつお)」「痰飲(たんいん)

体の変調は単独ではなく、「気虚+血瘀」「気滞+血瘀」など、複数の症状が現れていることが多いです。
ですので、複数にチェックが多くなるのは正解です。
その場合、チェックの多い2つのタイプを選んで、つぼマッサージやストレッチをされてみてください♪

もっと詳しく知りたい~!という方へ✨
今回はゆる痩せでご紹介できなかった「血虚(けっきょ)」も加えてお伝えします!

はじめての方はタイプ診断でご自分の体質をチェックされてください。

タイプ診断

ご自分のタイプが分かっている方は直接アドバイスへどうぞ😊✨


タイプ別診断&アドバイス

タイプを選ぶ参考に、まずは舌のチェックをしてみましょう👅
舌は粘膜が薄いので、血液の色や、水分状態がわかりやすく、ご自分で健康状態がチェックできます。


 (出典:せんねん灸「お灸で妊活」)

気虚の特徴

  • 淡く白っぽい赤色
    (栄養が不足している状態。体が冷えていると白っぽくなります)
  • 舌の周りに歯のあとがある
    (体の疲れ、浮腫みの特徴です)
  • 舌コケに溝が入ったり、はがれている
    (胃腸が弱っている特徴です)
気滞の特徴

  • 舌の周りが厚く赤い
    (赤いのは熱がある特徴です)
  • 舌の中央に白または黄色いコケがある
  • 舌の周りに歯型がない
    (舌が硬いので、歯型がつきにくいのが特徴です)
血瘀の特徴

  • 全体的に紫色
    (血行が悪い特徴です)
  • 舌を裏返すと、静脈が浮き出ている
  • 舌表面にも点やライン上に茶色や紫色に暗いところがある
痰飲の特徴

  • 舌のコケが厚い
    (余計な水分が溜まっている特徴です)
  • 舌の周りに歯のあとがある
血虚の特徴

  • 舌が小さく、縮んで亀裂が入っている
    (血液不足の特徴)
  • 淡く白っぽい赤色
  • コケは少ない

舌は日々変化します。
体調がわかりやすいので、ぜひ毎朝チェックしてみてください✨

「ゆる痩せ」でもご紹介したチェックポイントも参考にしてください。(血虚は初出です!)

気虚の特徴
□顔色が白い、くすんでいる
□疲れやすい
□風邪をひきやすい
□アレルギーがでやすい
□胃腸が弱い
□汗をかきやすい
□朝が弱い
□手足が冷える
気滞の特徴
□肝斑が気になる
□生活が忙しくなると肌荒れする
□イライラして怒りっぽい
□お腹が張る
□胸やのどがつまりやすい
□寝つきが悪い
□ストレスに弱い
□女性は生理前の体調不良がある
血瘀の特徴
□シミ・アザ・ソバカスが目立つ
□目の下のクマが気になる
□ニキビやふきでものの痕が治りにくい
□唇の色が悪い
□下半身が冷える
□のぼせる
□肩こり
□便秘気味
痰飲の特徴
□手足の裏が常に湿っている
□油っこいもの、甘いものが好き
□下半身が太りやすい
□軟便になりやすい
□足がむくむ
□肩こり・頭痛がする
□雨の日に調子が悪い
□車酔いしやすい
血虚の特徴
□乾燥肌
□爪がもろく割れやすい
□めまいや立ちくらみ
□唇や下の血色が淡い
□物忘れしやすい
□抜け毛や薄毛が気になる
□生理が遅れやすく、経血の量が少ない
□不眠

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気虚

~原因~

  • 生まれながらの体質
  • 胃腸が弱り、消化吸収が上手に行われず、栄養が十分に得られていない。
  • 病気や過労による衰弱。老化現象。

気虚は「気(エネルギー)」が不足している状態です。
気の働きの特徴は、自律神経やホルモンの働きと似ています。

気は「飲食からの栄養」や「休息」「呼吸」で補われて、体を温めたり、血液を押し流し巡りを良くしたり、体を健康に保っています。

気が不足すると、筋力が弱り、基礎代謝が下がるので、運動しても痩せづらく、食事量が多くないのに太りやすくなってしまいます。
筋肉が弱ると、タルミやほうれい線の原因にもなります。

また、気の不足は冷え性や免疫力が低下しやすくなり、風邪やアレルギーの原因にもなります。

 

~生活習慣のポイント~
気虚を改善していくには、胃腸の消化吸収を高めて、食事からしっかり栄養補給できるようにするのが大切です。

point1
朝起きたら深呼吸。
呼吸は自律神経を整えてくれます。
朝食は抜かずに、食事で体を温めましょう。

point2
運動は軽いものから。
お散歩やストレッチなどから始めましょう。
激しい運動は気を消耗しやすいので、無理せずに体力を徐々につけていきます。

point3
規則正しい生活を心がけましょう。
睡眠不足は気虚をますます重くします。
しっかり体を休めましょう。

 

~気を補う食材~

イモ類
くるみ
かぼちゃ
大豆製品(枝豆も)
牛肉
ネギ
うなぎ
もち米
紅茶

甘味のある食材は、胃腸の働きを高め、気を補給してくれます。
良く噛んで食べるのも大切なポイントです。

 

~おすすめのツボ~

ゆる痩せP62 足三里(あしさんり)

胃腸を丈夫にして、消化吸収を高めてくれるつぼです。

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気滞

~原因~

  • 環境の変化など
  • 強い悲しみや悩みなど心の影響
  • 怪我
  • 不規則な生活
  • 血瘀痰飲(血行不良や水の滞り)

気滞は気の流れが悪くなって起こる状態です。

ストレスや精神的な緊張が続き、気の流れが停滞した状態です。
気は自律神経の働きと似ています。
気の流れが悪くなることで、ストレスを感じやすくなり、ストレスがさらに気滞を酷くさせる原因となります。

 

~生活習慣のポイント~
ストレスをためずに、リラックスさせるのが大切です。

point1
リラックスできる時間を作りましょう。
アロマもおすすめです。
香りの良い空間は、気を巡りやすくしてくれます。
<グレープフルーツなど柑橘系がおすすめです>

point2
運動を心がけましょう。
体を動かすと、心もスッキリしてきます。

point3
規則正しい生活を心がけましょう。
自律神経を整えることがポイントです。

 

~気を巡らせる食材~

柑橘系の果物
香味野菜(春菊、セロリ、パクチー、ネギ、パセリなど)
いか
あさり・しじみ
梅干し
レバー
ジャスミン茶
ミントティー

心や環境の変化などで受けたストレスホルモンを解毒しているのは「肝臓」です。
ストレス発散や自律神経を整えるのに、肝臓を元気にするのはとても大切なポイントです。
酸味や香りがよい食材は、肝臓を元気にして気の巡りを良くしてくれます。

気滞タイプの方は、からだに熱がたまりやすいので、
辛味の強い食べ物は避けたい食材です。
お腹が張りやすい方は、イモ類なども少なめに。

 

~おすすめのツボ~

ゆる痩せP106 労宮(ろうきゅう)

ストレスに効果的でリラックスさせてくれるツボです。

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血瘀

~原因~

  • 気虚気滞(自律神経の乱れ)
  • 怪我や手術
  • 冷えや熱の影響

 

血瘀は血がどろどろとして流れが悪くなり、血行不良をおこしている状態です。

血行不良は、老廃物の蓄積や、細胞の栄養不足を引き起こし、肌の色をくすませたり、シミ、ソバカスや、手足の冷えなどが現れます。

血行不良が続くと、慢性的な肩こり、生理痛などの原因にもなります。

 

~生活習慣のポイント~
栄養たっぷりの新鮮な血をしっかり循環させることが大切です。

point1
体を温めて血行を良くしましょう。
冷えが強いところに、お灸もおすすめです。
過去の手術痕が、まだ赤かったりつっぱっているようなら、そちらにお灸をしてあげるのも効果的です。

point2
長時間の同じ姿勢は避け、日常生活でも軽いストレッチを取り入れましょう。
座った状態で、座骨を起点に骨盤を前後左右に動かすのもおすすめです。

point3
脂質や糖分を控えて、血液を綺麗にしましょう。
体を温める食材を取り入れるのもポイントです。

 

~血の巡りを良くする食材~

にんにく
しょうが
たまねぎ
青魚(サンマ、イワシ、アジなど)
黒きくらげ

シナモンなどのスパイス
紅茶
ほうじ茶

玉ねぎなどの辛味野菜や青魚は、悪玉コレステロールを減らし、血をサラサラにするので動脈硬化の予防や改善に効果的。

辛味野菜はからだを温める食材なので、冷え性や肩こり、生理痛のかたにもおすすめです。

お肉は控えて、野菜とお魚中心の食生活が元気のポイントです。

 

~おすすめのツボ~

ゆる痩せP50 血海(けっかい)

血の巡りを良くして、体を温めてくれるツボです。

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痰飲

~原因~

  • ストレス
  • 暴飲暴食
  • 体の冷え
  • 運動不足
  • 不規則な生活

痰飲は水分代謝が悪くなり、余計な水分が停滞している状態です。

余計な水分が停滞すると、ニキビ、吹出物、痰、軟便や下痢などの症状が現れやすくなります。

東洋医学では、五臓の脾(膵臓)が弱ると水の流れが悪くなると考えます。
また、気虚タイプの方は痰飲をおこしやすいです。

 

~生活習慣のポイント~
余計な水分を排出させるのが大切です。

point1
深い呼吸を心がけましょう。
呼吸が浅くなると、内臓の動きが悪くなり、リンパの流れが滞りやすくなります。
寝る前に腹式呼吸をするのもおすすめです。

point2
下半身を冷やさないようにしましょう。
下半身のゆる痩せマッサージで巡りを良くするのもおすすめです。

point3
暴飲暴食をさけ、胃腸を元気にしましょう。
気虚タイプのポイントも意識されてみてください。

 

~水分代謝を良くする食材~

小豆
ごぼう
きゅうり
ネギ
大根
海藻類

はと麦茶
ウーロン茶

食物繊維が多い食材は、腸内で余計な水分を吸収して便として排出します。
生野菜は体を冷やすので、熱を入れた温かいものを意識して取り入れましょう。
多量のアルコールは痰飲を悪化させますので、ほどほどにしましょう。

 

~おすすめのツボ~

ゆる痩せP62 足三里(あしさんり)

胃腸を元気にして、余計な水分を排出しやすくするツボです。

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血虚

~原因~

  • 栄養不良
  • 胃腸虚弱による消化・吸収の低下
  • 深い悩みごと
  • 過労や慢性的な病気による失調
  • 失血過多

血虚は血や血を作り出す働きが不足している状態です。
血液は栄養を体中に届けるだけではなく、体を温める働きもあります。
血が巡らないと、乾燥肌やシワの原因になります。

 

~生活習慣のポイント~

栄養が不足している状態なので、血を補ってあげるのが大切です。

point1
夜は脳をしっかり休めましょう。
脳は血(栄養)を沢山消耗します。
眠る一時間前は、スマホなども控えてリラックスして休むのがおすすめです。
眠りづらい方は、アロマもおすすめです。
ラベンダーやクラリセージなどは安眠の効果があります。
心地よいと思う香りを選んで使いましょう。

point2
食事は良く噛んで食べて、朝食はしっかりと食べましょう。
生理中~生理後は血を消耗しやすいので食事や休息により気をつけましょう。

point3
体を温めて血の巡りを良くしましょう。
寝る1時間前に、軽いストレッチがおすすめです。

 

~血を補う食材~
レバー
にんじん
ひじき
くるみ
黒豆
黒ゴマ
なつめ
レーズン

血を作るのに重要な臓器は、「」「心」です。
腎臓は血液の成分をつくるホルモンを作っています。
黒色の食べ物は腎臓を元気にしてくれます。
心に良いのは赤色の食べ物です。
これらの食材には、ポリフェノールやミネラルが多く含まれていて、
造血作用や滋養強壮の働きがあります。

 

~おすすめのツボ~

ゆる痩せ P64 三陰交(さんいんこう)

血の巡りを良くしてくれるツボです。
自律神経やホルモンバランスを整える効果があります。
不眠にお悩みの方にもおすすめです。

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2 thoughts on “東洋医学で体質改善|体質チェック&セルフケア

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