東洋医学|春の病と過ごし方


東洋医学には自然界を、『木・火・土・金・水』の5つの要素に分ける
五行(ごぎょう)という考えがあります。

 
春は五行で『木(もく)』に属します
冬眠していた動物達も動きだし、植物は元気に芽吹き、のびのびと活動的になる時期です。
 
春になり暖かくなってくると、私たちの体も同様に、新陳代謝が活発になり心身共に軽やかに、気持ちもウキウキしてきます。
この身体の変化に関係しているのが、『肝(かん)』 です。
 
 
肝臓はからだじゅうから集まった血液の老廃物を分解・解毒して、血液を浄化する働きがあります。
また、脂質の消化吸収を助ける胆汁の生成や、三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)を代謝し、きれいになった血液に栄養を与え、全身に供給しています。
(食事から摂取した栄養素を細胞が活動するためのエネルギーや、生命維持に必要な物質に変化させることを、代謝といいます。)
 
 
東洋医学の肝は、このような肝臓の働きだけではなくて、
全身の「気」の流れを調整していて、自律神経や、心の健康と関係していると考えています。
古代の研究者たちは、血液や栄養が、精神や脳神経の活動に関わるとわかっていたんですね。
 
 
肝はアルコールだけではなく、食べ過ぎや睡眠不足などの不摂生、
イライラ、心配、不安など心のストレスの影響も受けやすく、肝の機能が低下すると、
頭痛、のぼせ、肌荒れ、肩こり、胃腸不良、イライラ、憂鬱、睡眠の質が下がる……など、
様々な症状が現れてきます。
 
特に肝臓のSOSサインが現れるのは、『目』と『爪』です。
沢山の血液を消費する目は、血液の質や量が落ちると、その働きを十分に発揮できず、様々なトラブルが起きやすくなります。
肝臓の働きが悪くなると、血液によって十分な栄養が供給されない為、爪が割れやすい、横にスジが入る、色の変化(白い、紫など)などの変化が現れます。
 
ストレスを感じやすかったり、上記の症状が現れる方は、早めに肝臓を労ってあげましょう✨
 

 Point!春を元気に過ごすコツ

 

まずは散歩やストレッチなど適度に身体を動かすことがオススメです。
淀んでいたエネルギーが動きだし、身体の不調が取れやすくなります。
 
食べ物はレバニラがオススメ♬
肝の働きに良い食品は、緑黄色野菜、レバー、ニンニクなど。
レバニラは全部入っていますね。
酸っぱい食品も肝臓の味方です。
お酢を使ったものや、梅干しを適度に摂ると、肝臓の働きを元気にしてくれます!
<お酢や梅干しに含まれる酸は、肝臓の代謝を促進し、疲労回復に効果的です。
ビタミンやミネラルの吸収力も高めてくれます✨>
 

現代は暖房器具のおかげで冬でも快適に過ごせますし、
季節を問わず食べ物もいつでも手に入るようになりました。
季節の変化が体に影響していることを、なかなか感じにくいかと思います。
 
他の生き物に目を向けると、冬眠したり、繁殖の時期が一定でしたり、
植物や昆虫も季節を感じとりながら、それぞれ生きています。
私達の体も同じで、自然の変化を感じとり、変わっているんです。
 
少し気をつけてあげるだけでも、体はとても喜びます😊
春は、のびのび穏やかに。
上手にストレスを発散して、素敵な季節を楽しみましょう✨

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日も良い一日になりますように☘

 

6 thoughts on “東洋医学|春の病と過ごし方

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