東洋医学|夏の病と過ごし方-1

(アメブロからのお引越し記事です)

 

こんにちは。
美容鍼灸師のaiです。

今日はあいにくの曇り。
ちょっと肌寒いくらいです。
お布団をしまってしまった方は要注意!
この気温差で風邪をひきやすいですものね。

 

夏に関係するのは「火」と「土」

夏は東洋医学で、「」に属します。
植物がぐんぐん成長して果実を実らせるように、
私たちも陽気に楽しく活動する季節です。

東洋医学では、季節の気候の変化を6つにわけて、
六気(ろっき)といいます。

夏は六気で表すと、
(5月~7月)」と「湿(7月・梅雨時期)」です。
(現代は9月頃までムシムシと暑いですね)

気候の変化が過剰だったり(猛暑)、不足したり(冷夏)、不相応だと(暖冬)、
六気は、身体を病気にさせる原因の一つ、
六淫(ろくいん)」へと変化してしまいます。

 

暑→暑邪(しょじゃ) 湿→湿邪(しつじゃ)

 

体力がある方は影響が少ないですが、
お子さんや女性、高齢の方は、注意が必要です。

 

夏は5行の「火」に属するとお伝えしました。
(5行についてはこちら→春の病と過ごし方

「火」の臓器は「心(しん)」です。夏は心と深く関係があるんです。
私達の体にある心臓の働きは、皆さんがご存知の通りです。
寝ている間も休まず動き、全身に血液を送り届けています。

東洋医学の「心」は、感情化機能(小腸)とも関係していると考えています。
「心配で胸が苦しくなる」「楽しみで胸が高鳴る」など、
心の変化を心臓で感じる事がありますよね。
心配しすぎて、身体が緊張して、ストレスでお腹の調子が悪くなる。
こんな経験をされた方も少なくないと思います。
心と腸は繋がっているんです。

また、夏によくかく「汗」
汗は心の液」と言われています。
緊張して冷や汗をかくというのは、イメージ出来ますよね。
心筋梗塞など心疾患の特徴の一つにも「汗」があげられています。
心を犯しやすい暑邪は、上へ上へと昇る性質があります。
身体の上部で悪さをするので、
のぼせたり、口内炎や目の充血、頭痛などが症状の特徴です。
心にも影響するので、イライラとしやすくなったりします。

 

「湿邪」の影響を受けやすいのは、五臓の「脾(ひ)です。

私達の身体の中にある、脾臓は免疫ととても関係がある臓器です。
感染と戦う血液成分、リンパ球をつくったり、血液を貯蔵する働きがあります。
東洋医学の「脾」は上記の働きに加え、肝臓腎臓と関わりを持ち、
消化・排泄機能や、呼吸にも大切な働きをしています。

湿邪のイメージは「ドロドロとした粘っこい汚れ(排水溝の汚れみたいなもの…)です」
胃腸は筒状で排水溝みたいな構造です。
湿邪をほおっておくと恐ろしいことに……。
胃腸の働きを弱めたり、重く粘っこいので、下に沈む特徴があり、
下半身や関節に症状が現れます(下半身の浮腫み、梅雨時期の繰り返す関節痛など)

 

「心」と「脾」、「暑邪」「湿邪」
なんとなくイメージできましたでしょうか。
夏の病と過ごし方②では、
夏バテのメカニズムと養生についてお伝えします♬
続きは、また明日。

今日も素敵な一日になりますように☘

3 thoughts on “東洋医学|夏の病と過ごし方-1

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